会員制WEBサイトの会員規約の特徴

会員制WEBサイトの規約に必要なことは?

 WEBサイトの中には一部の利用者にIDやパスワードを発行して、それらの限定した利用者に 一般の閲覧者や利用者と区別した特別なサービスを提供するものがあります。

  その「特別なサービス」はWEBサイトによって異なりますが、IDやパスワードを発行した利用者(会員)にしか公開しない会員限定ページを公開するもの、 会員限定販売を行うもの、会員限定にメールマガジンなどを送信するもの、会員限定でポイントサービスを展開するWEBサイトなどが代表的なものではないで しょうか。

 このような会員制WEBサイトの規約で必要とされる内容の主なものとして、上の会員としてど のようなことができるかという点はもちろん、会員サービスへの入会と退会についてのルール、会員になってから守らなければならないルール、守らなかった場 合の罰則などがあげられるかと思います。

 また、一般的な会員制WEBサイトは特定商取引法の規制対象にはならない場合が多いのですが、たとえば、英会話スクールや学習塾のWEB版のような場合は特定商取引法の規制対象になる場合もあるので注意が必要です。

入会や退会に関するルール

入会するためのルール

 会員制WEBサイトではどのような人に入会を認めるのか、どのような条件で認めるのか、入会する際の手順などについて定めておく必要があります。 ま た、入会費、会費を支払ってもらう会員制WEBサイトについては、たとえば入会してすぐ退会したような場合や、一ヶ月経過せずに退会した場合に、その入会 日や会費はどのように処理するのかについてや、会費の支払いはいつ行うのか(毎月1日支払い・・・など)、その月の途中で退会した場合に、その月の会費の 返却は行うのか・・・、などについても会員規約でしっかりと定めておく必要があります。

 また、会員制WEBサイトの会員には、他の利用者とは異なり、特別な「会員規約」に同意してもらったうえで入会してもらう、というのがベターな方法といえるので、会員登録等を行う画面と同画面で会員向けの規約である「会員規約」を表示し、ラジオボタンなどで同意を促したうえで登録作業を進めてもらう、とい う方法で規約に同意してもらう必要があります。

退会するためのルール

  会員がその会員制WEBサイトから退会する場合の手順や退会したのちに、たとえば一定期間、再入会を制限するような場合には、規約でのそのような記載が必要となります。
また、会員に対してポイントなどを配布しているWEBサイトなどでは、会員が退会した際にその会員が保有していたポイントについての扱いを規約で明記す る必要があるでしょう。 特にそのポイントにWEBサイト内で現金に準じる扱いとして利用が可能な場合などは注意が必要です。

会員の権利・義務、守らなければならないこと

会員として守ってもらわなければならないこと

  会員制WEBサイトでは会員に他の利用者と異なる特別なサービスを提供するわけですから、会員は特別な権利を持っていることになります。  その会員が行使できる特別な権利について会員規約などで記載しておく必要があります。

 次に、会員制WEBサイトにおいて会員が守らなければならないルールについて規約で定める必要があるでしょう。、そのもっとも重要なものとして、会員に配布されたIDやパスワードの管理義務があげられます。
会員が会員IDやパスワードを紛失したり、それらを第三者に譲渡したり、他人に使用させたりしてしまうと、その会員が損をするだけならまだしも、WEBサイト運営者まで損をしてしまう結果になることだってあります。
ですから、IDやパスワードの管理義務、それに付随する紛失した場合の対処、それによって生じる損害等への責任の所在、第三者使用、譲渡を制限又は禁止 する際はその定め、第三者使用、譲渡によって発生した他者への損害への対応と責任の所在についても規約でしっかりと定めておいたほうがよいでしょう。

禁止行為と罰則規定

 会員制WEBサイトでは、会員が行ってはいけない行為と、その禁止行為を行った場合の罰則規定についても記載しておく必要があります。
禁止行為の主なものとして、会員としての権利(IDやパスワードを含む)を第三者に運営者に無断で譲渡することや運営者の著作権やその他さまざまな権利 を妨害する行為、他の会員や運営者などに経済的な損害を与える行為、法令違反、第三者を誹謗中傷する行為・・・・などがあります。
これらを禁止行為として箇条書きにする場合には、次のような文言も付け加えておくと予想できなかったトラブルに対しても対応できます。

一、 その他弊社が不適切と判断する行為。

 禁止行為を行った会員に対する罰則規定がなければその会員を処罰することもできません。 会員制WEBサイトにおける会員に対する罰則は、主に「会員サービスの利用停止」と「会員資格の剥奪」に分けられるかと思います。

  会員サービスの利用停止は会員資格は残したまま、WEBサイト運営者が定める期間、その会員がそのサイトの会員サービスの全部又は一部の利用を制限すると いうもの、会員資格の剥奪は、その会員の会員資格を剥奪し、その会員による会員サービス乗りようを全面的に禁止するというものです。 その会員資格を剥奪 された会員による再度の会員登録も禁止又は制限する場合にはその旨の記載も規約にて行っておく必要があります。

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行政書士・塩坂 壇

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